
土偶です。
株式相場や債券相場などのテクニカルチャートの解説をみていると普通に「ボラティリティーが高い、低い」、と言われて「?」となっていませんか?
土偶もその1人でした。
- 即効でボラティリティーの意味を知りたい人
- テクニカルチャートではどう活用するのかを知りたい人
- 実際に相場では影響があるのかを知りたい人
向けのオススメ記事内容になっています。

ボラティリティーとは
Volatility 一般の日本語では、価格変動の度合いを示す言葉として使われる事が多い。
「ボラティリティーが大きい」という場合は、その商品の価格変動が大きいことを意味し、
「ボラティリティーが小さい」という場合は、その商品の価格変動が小さいことを意味する。
基本的には、
金融商品のリスクの度合いとしてとらえる事が相場をみる観点上多く、
ボラティリティーが大きい商品はリスクが高く、
ボラティリティーが小さい商品はリスクが低いと判断されるのである。
値動きの激しい商品はボラティリティーが大きく、リスクがあり、リターンも期待できると言える。
利益を期待するならば、ある程度ボラティリティーの大きい商品選びのなる。
計算式…。まあとりあえず載せておく
当日のボラティリティ(%)=当日のTR(①)/当日のTP(②)×100
TRはtrue rangeの頭文字で、
当日の高値-当日の安値 or 当日の高値-前日の終値前日の終値 or 当日の安値
のいずれか最大のものを適用する。
計算式はあまり重要ではないので、深い知識は必要ないと感じている。
証券会社の情報を活用したり、ネット情報などを活用すればいいので、知りたい銘柄があったとしても、わざわざ計算はしない。
ボラティリティーの仲間たち
ヒストリカルボラティリティー(Historical Volatility)
オプション取引で使用する。
株価や株価指数など相場の過去の値動きから計算されるボラティリティーの事。
標準偏差(データのばらつきの大きさ)を利用して、ある一定期間のボラティリティを年率換算したものであり、株式、為替、債券、コモディティなどの価格の過去の一定期間の値動きデータに基づいて算出ものである。
インプライド・ボラティリティ(Implied Volatility)
オプション取引で使用する、予想変動率。
ヒストリカル・ボラティリティ(実際の過去相場の変動率)を考慮した上、今後の相場動向予想や価格需要供給量を加味したものを指す。
オプション価格が特定期間にどれだけ動く可能性が高いか予測するのに役に立つボラティリティーである。
待て待て、オプション取引って…
決められた期日(満期日)までに、事前に決められた価格で商品を「買う/売るの権利」を売買する取引のこと。
実際のチャートで見てみる

赤丸で囲った部分は非常にボラティリティーが高く、青丸で囲った部分はボラティリティーが低いと判断できる。
赤丸期間(コロナショック期間)での投資はボラティリティーが大きく、価格が将来的にどう変動するのかを予想できない状態で、リスクオンで大きな収益につながる一方でダメージも大きい。
また青丸期間は、ボラティリティーが小さく、短期間での価格は変動していないと将来への価格変動が予想し易い傾向にあるとわかる。
トレンド変換に敏感に反応する相場では、大きな力になってくるボラティリティー指標ではあるのは言うまでも無い。
銘柄選びの助けになってくれる
ボラティリティーの大小は、個人投資家にとってはリスクに直結するといっても言いかとも思う。
ボラティリティーが小さいからと言う理由で銘柄選びをすれば、期待した収益にはつながらず、と言った状況になってしまう。
ボラティリティについて知っている人は、銘柄探しが変わってくるだろう。
大きく変化する市場全体の相場から、トレンド転換が期待できる能力を身に付ける事が可能である。
逆に、現金保有やもボラティリティの小さな銘柄にするというやり方も出てくるのではないだろうか。
まとめ
- 価格変動の度合いを示す
- 「ボラティリティーが大きい」という場合は、その商品の価格変動が大きい
- 「ボラティリティーが小さい」という場合は、その商品の価格変動が小さい
- 計算式はあまり重要ではない
- ヒストリカルボラティリティーとインプライド・ボラティリティがある
- トレンド変換に敏感に反応する相場では、大きな力になってくる
- ボラティリティについて知っている人は、銘柄探しが変わってくる
終わり
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