- 自分の年収が低いことに嘆いている人
- 上司や同僚と年収の差を感じている人
- そもそも年収とは何かを思考している人
向けの記事内容になっています。

日々どうすれば、fireにより早く到達できるかを考え実行している土偶です。
みなさんは年収を把握していますか?もししっかりと把握していないようでしたらこれを機会に見つめ直してみてはどうでしょうか?
fireに関してましては、合わせて読んで頂きたい記事を以下に載せておくので、ご確認願いたい。
年収1000万円になりたいのか?

わたしはよく本屋へ行き、並べてある本を順に追って、今流行の書籍を確認することをよくやる。
年収に関する書籍の種類は多く、「誰でも簡単に年収が2000万円」「一年で年収1億円稼ぐ方法」などの書籍が平積みで置かれているのをよく目にする。
お金持ちの定義はなんなのか?
年収が高ければお金持ちなのだろうか?
実際に上記のような書籍は手に取ったことはないのだが、年収をひたすら上げることは、一旦はお金持ちの気分になれるが、それは真のお金持ちではないのではと思うことがよくある。
「年収高い ≠ お金持ち」となると何がお金持ちの定義なのかと考えてみた。
フローアンドストック
給与は完全にフロー所得である。もちろんフローとはその名の通り川上から入って来て、生活に必要経費を川下へ流れれるお金の概念である。
では、ストック型の所得は伸ばせば、fire(お金持ち)に近づけるのではと考えるようになるのである。
税引き前?税引き後?

まず根底にある、みなさんが考える年収とはなんなのかを具体的に分解していこうと思う。
年収〜万円と言う響きはいいものではあるが、一体これは何を指しているのだろうか?
総支給額が年収と言う
一般的に「年収」とは、社会保険料や源泉所得税、その他の控除(住民税や積立金など)が引かれる前の「総支給額」を指す。
源泉徴収票の「支給額」欄に書かれた金額が総支給額である。
手取り額で把握してもダメ
総支給額が多ければ多いほど、優秀だ、お金持ちだと勘違いしてしまうことは多々あるのだが、実際には口座に振り込まれる額は税引き後の金額が振り込まれる。
ここでは企業に勤めているサラリーマンを対象に考えていく。
先ほど示した、社会保険料や源泉所得税、その他の控除は大体総支給額に応じて引かれる額は決定しているため、手取り額でも上司の年収を抜くことはできない。
一体上司は手取り額から何に支払いをしているのか?
基本的に少し早く企業に入っただけのくせして、威張っているのは変な感じもする。
年収が多いから威張っていいものなのかと甚だ疑問思うことは大いにある。
結局その手取り額何に使っているんですか?って思うし、「え?なんでその歳までこの企業に勤め続けているんですか?fireする気もないんですか?」とも近頃は思うことも多くなってきた。
誰もfireしないならわたしが第一号になってやる。
上司の年収は大体予想はつく

さて、仮に上司A氏としてシミュレーションしてみたいと思う。

勤続25年、役職:中間管理職
持ち家で35年ローンで残債2000万円、自動車2台保有(ミニバンと軽でローンなし)
タバコ・酒は欠かさない、趣味は職場メンバーとゴルフ
家族構成、専業主婦、小学生の子供2人
至って一般的なサラリーマンである。(尚、架空の人物である)
年収600万円として考えたら
総支給額で600万円としたら、手取りは455万円となる計算だ。
内訳は…
おおよそ、所得税30万円・住民税30万円・社会保険料(健康、雇用、年金)85万円となる。
1ヶ月の手取りは約38万円ではあるが、単純に12ヶ月で割っただけなので、ボーナス2回も考慮すると(ボーナス一回80万円と仮定)、【455万円(手取り年収)-80万円(賞与×2回)】÷12カ月=約31万円
配偶者控除、住宅ローン控除等が適応されて、住民税は上記より低くなる可能性はある。が今は月収31万円として計算を進める。
住宅ローンと税金と修繕費、自動車維持費
一般に上司Aのように年収600万円の人は月々約7万から12.5万円の住宅ローンの返済に追われているデータが出ている。年間で言うと150万円と言える。ここでは7万円とする。
また、固定資産税年間8万円、修繕費年間10万円。
自動車の維持費は自動車税重量税や自賠責と任意保険料、メンテナンス代、もちろんガソリン代などを含めて考えると、
軽自動車で年間20万円、ミニバンクラスで28万円、合計48万円。
改めて書き出してみると高額である。驚き。
生活必要品や教育費も経費と認識
- 一般的な家庭の1ヶ月生活費はネット上に載っているで参考に上司Aの生活費を計算してみた。
- 食費 6万円
- 光熱費 8万円
- 通信費 3万円
- 医療費 0.5万円
- 雑費 2万円
- 交際趣味費 2万円
- 教育費 2万円
- 保険料 1.5万円
- 合計25万円 × 12ヶ月 = 300万円
え、ちょっと待て。経費かかりすぎやろ!
で、可処分所得はいくらか?
ちなみに、可処分所得とは、すべての必要経費を差っ引いた後の金額のことを言う。
では、早速上司Aの可処分所得を計算してみることにする。
手取りは455万円ー(住宅ローン84万円+固定資産税修繕費18万円)=353万円
353万円ー自動車維持費48万円=305万円
305万円ー300万円=5万円

まじで?5万円?
と言うことは、この5万円、富の源泉が自分の投資に回せる金額と言うことか。
以前に紹介した日本人の投資に関するデータをもう一度掲載したい。

基本的に現代の日本人は、貯金大好きな民族であることはデータ上明らかである。
現金を現金のまま銀行口座に貯蓄していても、お金持ちなれないのはもはや近代資本主義の常識であるのだが、その常識さえも自分の無知で蓋をしてしまっているのが上司Aのような典型的な人であろう。
以下に以前掲載した記事を再掲しておくので、合わせて読んでいただきたい。
純資産で考えろ

会社組織に置き換え考えれば、かなり理解しやすいと思う。
年収は会社で言う「売上高(年商)」であり、可処分所得は「純利益」になぞらえて考えることが可能である。
個人の純利益率で考えるべきである
上司Aの純利益率は単純計算で5万円÷600万円=0.8%である。
しかし、入社3年めで独身寮生活のBくんは仮に年収300万円で可処分所得が7万円だった場合、Bくんの純利益率は2.3%となり、3倍の純利益率で簡単に上司を抜き去ることが可能である。
Bくんが20歳として、月7万円を上司Aの年齢になるで資産運用した場合は、
年率6%25年運用で計算したところ、約4800万円となる。
富の源泉と複利効果、恐るべし。
総資産は負債を含む、純資産は含まない
上司Aは持ち家で残債が2000万円あると仮定しているので、残債は他人の資産としているので、必ず返済しなければならないお金である。
上司Aの毎月の貯蓄額が例年通りで5万円として住宅購入後10年間続いていたとしよう。
5万円×12ヶ月×10年=600万円である。つまり貯蓄額は600万円。
600万円−2000万円=マイナス1400万円。
上司A、まずはタバコ酒やめよう…か。
年代別金融保有額を確認
下記の表も以前ご紹介したものではあるが、今一度確認したい。

平均額より少し少ないくらいと思っているうちは、茹でガエルである。
富の源泉と少しでも多く投資に回せなければ、fireはありえない。
上司同僚と自分は比べる価値はない
単にこれらの論調はfireを目指す人にとっては重要な内容であるとわたし個人は思っているのであり、fireなんて関係ないと考えている人はご自由に多額の借金してマイホームでも購入してもらっても構わない。
わたしのマイホームに関する記事も同時掲載しておくおくので合わせて確認していただきたい。
つまり、自分の目指すところと上司同僚が目指すとことがあまりにもかけ離れているため、比べると言うこと自体なんの意味も持たないと感じる。
自分は自分の進むべきfireするという将来に向かって進んでいるだけである。
まとめ
- 「年収高い ≠ お金持ち」となると何がお金持ちの定義なのか
- ストック型の所得は伸ばせば、fire(お金持ち)に近づけるのでは
- 源泉徴収票の「支給額」欄に書かれた金額が総支給額で年収
- 年収は会社で言う「売上高(年商)」であり、可処分所得は「純利益」
- 富の源泉と少しでも多く投資に回せなければ、fireはありえない
- 自分の目指すところと上司同僚が目指すとことがあまりにもかけ離れている
終わり
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