- そもそもアップスタートについてもっと知りたいと思っている人
- アップスタートの優位性について知りたい人
- 今後のデジタルプラットフォーム融資産業に関してもっと知りたい人
に向けた記事になっています。
ぜひ最後までご覧いただけたら幸いです。

土偶です。
AIを駆使した融資産業は最近では一般化しつつある印象です。
さて米国の自動化された個人融資に関して新たな風が吹き始めているようです。
アップスタート・ホールディングスは米国の融資プラットフォームプロバイダ。
同社の人工知能(AI)を活用したプラットフォームは、銀行および融資提供者のリスクとコストを削減しながら、消費者により高い承認率、より低い金利、そして完全に自動化された効率的なプロセスでローン商品を提供することを可能にする。
企業概要
社名:Upstart Holdings Inc
所在地:米国カリフォルニア州サン・マテオ
創立:2013年12月(2020年12月IPO)
上場市場:NASDAQ
カテゴリ:Financials
CEO:Dave Girouard
従業員数:554人
公式HP:www.Upstart.com
貸出リスクの査定にクラウドベースの人工知能AIで分析して、ローンの真のリスクをより正確に算出。
個人にローンを低金利で提供するオンライン融資のプラットフォーム。
主なサービス

潜在的な借り手の信用力を判断するための収入とデフォルトの予測モデルを開発した。
FICOスコアからAIへ
従来型の融資判断の際にFICOスコアが重視されていた。
信用報告書(信用履歴のこと)、収入も同時に見られていた。
何百万人もの信用力のある人がシステムから取り残され、何百万人もの人がお金を借りるために多額の費用を支払っているのが現状だった。
AIプラットフォームによる融資
アップスタートでは、教育変数(出席した大学、研究分野、GPA、標準化されたテストスコア)、
および作業履歴を考慮して、借り手の財政能力と返済する個人的な性向をAI判定する。
銀行と協力して、AIプラットフォームを通じて、銀行はより高い承認率を提供し、損失率(不良債権)とコストを削減できることが特徴。
またアップスタートは増え続けるローンを自動化が可能で、労働力のローン処理の労力を省くことで銀行のコストを削減に成功している。
リスク完全回避
約1,600のデータポイントを分析することによって信用リスクを判断すると述べている。
承認されたローンは、その99%が契約後24時間以内に実行。
アップスタート自身は融資をせず、提携銀行が代わりに融資を行うので、リスクを回避。
沿革
2012年4月
学生が受講料の支払いが発生することなく、卒業後に給与からあらかじめ定めた割合で支払う「所得分配契約(ISA)」で最初に提供が開始。
2014年5月
個人ローン市場で「3年ローン」や「5年ローン」の提供開始。
また個人向けローンだけでなく、自動車ファイナンスにも進出。米
国内のディーラーを通じてAI対応の自動車ローンを提供している。
CEO Dave Girouard という人物
ダートマス大学を卒業し、工学科学の学士号とコンピューター工学の学士号を取得。
ミシガン大学でMBAを取得。
Upstartを設立する前は、Google Enterpriseの社長を務め、製品開発、販売、マーケティング、カスタマーサポートなど、世界中でGoogleの10億ドル規模のクラウドアプリビジネスを構築。
アップルのプロダクトマネージャーとしてシリコンバレーでスタートし、ブーズアレンの情報技術業務の共同経営者。
アップスタートの財務
2021年第2四半
売上高は1億9400万ドルで、2020年第2四半期比で1,018%増加。
手数料収入合計は1億8,700万ドルで、前年同期比1,308%の増加。
EPSは0.62ドル。
アップスタートは収益性の高い急成長事業。長期的な成長の余地あり。
まとめ
- 貸出リスクの査定にクラウドベースの人工知能AIで分析
- 借り手の信用力を判断するための収入とデフォルトの予測モデルを開発
- 銀行と協力して、AIプラットフォームを通じて、銀行はより高い承認率を提供
- 約1,600のデータポイントを分析することによって信用リスクを判断
- アップスタート自身は融資をせず、提携銀行が代わりに融資を行うので、リスクを回避
- アップスタートは収益性の高い急成長事業
おわり
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