- そもそもオゾン・ホールディングスを知らない人
- オゾン・ホールディングスの事業内容を知りたい人
- 今後のオゾン・ホールディングスの発展性に関して興味のある人
に向けた記事になっています。
ぜひ最後までご覧いただけたら幸いです。

最近はインターネットでの買い物が主流になってきていると実感している土偶です。
世界的に見ればアマゾン独占的な地位を多く見られますが各国では独自のeコマースの企業が多く立ち上がってきています。日本では楽天、中国の阿里巴巴。東南アジアのシーリミテッドなど目立った企業が力を付けてきています。
ロシアの通販サイト、オゾンとはどう言った企業なんでしょうか?
オゾン・ホールディングスはキプロス共和国のオンライン小売業者。
ロシアの電子商取引市場において、最先端のeコマースプラットフォームを運営する。
幅広い商品の選択や、ロシア最大級の規模を誇る全国的な物流インフラは、コスト、スピードを追求し、オンラインショッピングの利便性を提供する。
企業概要

社名:Ozon Holdings
本社所在地:キプロス ニコシア
創立:1999年8月
上場市場:NASDAQ(2020年11月NASDAQとモスクワ証券取引所(MOEX)の2つの取引所で新規株式公開を同時に実施、12億ドルを調達)(ブルームバーグは、オゾンのIPOを「2011年以来のロシア企業にとって最高の市場デビュー」と呼んだらしい。)
カテゴリ:Services
CEO:Alexander Shulgin
従業員数:14,834人
公式HP:www.ozon.ru
ロシアを代表するマルチカテゴリのeコマースプラットフォーム。
テクノロジー、ロジスティクス、イノベーションを活用することを目指す。
立ち上げからの沿革

- 1998年 ロシアのソフトウェア会社Reksoftによってオンライン書店として立ち上げられる。
- 2000年 Baring Vostokはオゾンに300万ドルを投資し、同社の支配株主になる。
- 2001年 ソフトウェア製品、玩具、電子機器の品揃えを拡大し、ロシアの400の都市への配送を開始。書店から主要なeコマースプレーヤーへと多様化。
- 2002年 Ru-NetはReksoftのオゾンの株式を購入。
- 2006年 モスクワで当日配達と翌日配達を開始し、77%の売上成長に貢献。
- 2014年 PJSFCシステマとMTSはオゾンに1億5000万ドルを投資し、20%の株式を取得。ロシアの急成長している電子書籍市場のリーダーであるリットルの少数株式を購入。
- 2018年 ITチームを300人以上拡大。マーケットプレイスのベータ版(3P販売モデル)を立ち上げ、年末までに1,500を超えるアクティブな販売者を引き付けに成功。
- 2019年 24を超える製品カテゴリで350万を超えるSKUに品揃えを拡大し、1時間以内に速達を開始。
- 2020年 オゾン市場での加盟店登録数は、2019年の同時期と比較して3月に2倍。デカトロン、ストックマン、トムテーラー、ボッシュ、ネスプレッソなどのいくつかの大手ブランドが市場に参入。約2,000の市や町に翌日配達を提供可能。
- 2021年 新しいフィンテックサービス(販売された商品の毎日の支払い)を開始。(売り手がすぐにお金を受け取り、在庫のストックと品揃えの拡大に向けてそれを導く)。ベラルーシとカザフスタンへの強力な拡大を開始。
企業構造

オゾンの収益基盤
オゾンはロシアのeコマース市場全体でそれぞれのシェアを拡大し続けている。
製品とサービス
衣料品、食料品、家庭用品、電子機器など、20を超える製品カテゴリにわたって900万を超える製品を提供。
2019年の初めに、同社はOzon.Investというサービスを開始。Ozonマーケットプレイスで製品を販売する中小企業にローンを提供するもの。
ロシアのeコマース市場全体における国境を越えたeコマースのシェアは、歴史的に他の国よりも高くなっているのである。
ロシアで最初のオンライン小売業者であり、マルチカテゴリのオンライン購入のための消費者ローンと、キャッシュバック機能を備えた独自のデビットカードを立ち上げた。
歴史的に未発達のロジスティクスインフラストラクチャと、多くの国内eコマース製品の品揃えが限られており、価格が比較的高いため。
ロシア国内のeコマースビジネスが保有するロシアのeコマース市場全体のシェアが2019年の71%から2025年までに89%に増加すると予測。
オゾンの強み
前年同期比流通取引額(GMV)の成長率は2019年1-12月(+93%)2020年1-9月(+142%)の驚異的数字を誇っている。
eコマースサイトを通して、店舗と顧客が取引した流通取引量は、Ozon全体の流通取引量の45%にも拡大。
直販において、オゾンがコンスタントに需要がある商品を中心にまとめて仕入れ、販売するという形式を取り、仕入れ先と交渉することで、仕入れの単価を下げるという戦略を確立。
ロシア人口の40%以上をカバーする地域で、翌日配送が可能。
受注件数は、2020年に前年比132%増の7,390万件となり、2019年度の3,180万件と比較して、受注頻度も増加。
物流への大きな期待
オゾンは今回調達した資金を物流インフラ整備に充てるとしている。
オゾンは現在、モスクワ、サンクトペテルブルク、トベリなどに物流拠点を有しているが、2020年にモスクワ郊外に新しい倉庫施設を建設する契約を締結した。
大手行ガスプロムバンクのシニアアナリストのマラト・イブラギモフ氏は「物流インフラ整備がEC市場における長期的なシェア拡大のカギとなる」と指摘。
調査会社インフォライン・アナリティカのミハイル・ブルミストロフ社長も「物流の改善が消費者への配送時間の短縮化に寄与するだけでなく、ECプラットフォームの成長に不可欠な出品者数と掲載製品数の増加に貢献する」
ロシア主要ビジネス紙「ベドモスチ」(2020年11月24日)
ロシアの11のタイムゾーンすべての世帯に商品を配送。
約8,500万人のロシア人が、自宅から徒歩圏内にあるオゾンの宅配便または集荷場所にアクセスことになる。
フィンテックサービス

デジタル金融サービスにも力を注いでいる。
2019年、オゾンは個人消費者向けのキャッシュバックデビットカードであるOzon.Cardを発表。
Ozon.Cardの所有者は、他の支払い方法を使用している顧客と比較して、平均して1.6倍高い顧客ロイヤルティと注文頻度を示している。

オゾンの財務

2020年にはすでに黒字化する能力があったが、インフラストラクチャネットワークへの投資を継続するという戦略的決定をする。
持続可能な収益性には規模が伴い、今回は市場シェアを獲得するための重要な時期であると考えてはいるが、効率も向上させ続けている。
コロナウイルスのパンデミックは、ロシアの消費者の間でオンラインショッピングの新しい習慣を生み出した。
オゾン最高財務責任者:ダニイル・フェドロフ
まとめ
- 幅広い商品の選択や、ロシア最大級の規模を誇る全国的な物流インフラは、コスト、スピードを追求し、オンラインショッピングの利便性を提供
- 2020年11月NASDAQとモスクワ証券取引所(MOEX)の2つの取引所で新規株式公開を同時に実施、12億ドルを調達
- 20を超える製品カテゴリにわたって900万を超える製品を提供
- Ozon.InvestというOzonマーケットプレイスで製品を販売する中小企業にローンを提供
- キャッシュバックデビットカードであるOzon.Cardを発表。マルチカテゴリのオンライン購入のための消費者ローンと、キャッシュバック機能を備える
おわり
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