- そもそもリグとは何かを知りたい人
- リグ稼働数と原油価格の関係性を知りたい人
- 世界の原油の先行指数であるリグ稼働数はどう見るのか知りたい人
に向けた記事内容になっています。

コモディティの代表格、原油。
個別株でもエネルギー関連や運輸関係銘柄には特に関係してくる原油価格だと思います、土偶です。
原油価格はどのように決定しているのでしょうか?
そかから紐解いてみたいと思います。
そもそも原油価格はどのように決定するのか?

価格を決定する要因は何か、あるいは現在の価格はどのような仕組みで決まっているのか。
石油は地中を掘って出てくるもの
原油を精製することで、軽油・重油・ガソリン・ジェット燃料など石油製品が作られる。
石油の定義は広い。とりあえずは、地面を掘って出てくるモノが原油。
「どこで採掘された原油なのか」は重要
色々ある原油のうちのひとつが「WTI(West Texas Intermediate)原油」。
米国のテキサス州で捕れる原油のこと。
だが、「WTI原油先物価格」は世界中の原油価格に影響を与える指標である。
電力も原油価格に影響
原油価格が「電力」に及ぼす影響は大きい。
火力発電所のメインとなる燃料は、以下である。
1位石炭
2位石油
3位LNG(液化天然ガス) の順で安い。
しかし、
1位LNG
2位石油
3位石炭 の順で環境に配慮できている。
LNG価格は直接原油価格に連動し、また石油価格は間接的には発電用石炭の価格にも影響を与える。
そして、採掘コストのかかるシェールガスの生産するのも原油価格に比較るすれば悪くなくなることになる。
シェールオイル用のリグは掘削開始から完成まで数か月程度を要する。
原油価格によってシェールガスの生産にも大きな影響を与える。
原油価格の決定
価格は需給のバランスで決定する。
しかし原油の価格は恣意的な側面も持ち合わせている。
原油価格を吊り上げるために原油生産国が生産をわざと落とすこともあれば、生産を上げることもあり得る。
油生産国のさじ加減といってもいい。
多くのコモディティー商品同様、投機マネーの流入によって、投機目的での売買で価格は決まる。
政治的な影響にも敏感に反応。中東情勢が不安定になれば、中東から石油を購入している人たちは不安になる。
リグとは?

リグは単なる穴掘り機械。
米石油採掘装置(リグ)稼働数(Baker Hughes United States Oil Rig Count)
北米で稼働する石油リグの数を示し、指数は毎週金曜日に公開している。
リグ稼働数は、石油消費と需要の先行指標であり、エネルギー部門の需要と供給の見積もり、ならびに国内及び国際規模の原油価格レベルはこの指標である。
現在の稼働リグ数は数か月後の原油生産を占うバロメータとなる。
なぜベーカー・ヒューズの石油リグ稼働数が先行指数になるのか?
ベーカー・ヒューズのデータは、70年にわたり一貫して集計された統計データを持ち、業界の現在の評価と一般的な履歴分析の両方において有用である。
世界中で稼働しているリグ数を、地域別・目的別に集計して金曜日にアップデートしている。
このデータは、世界中の石油アナリストや機関投資家が利用している需要なデータである。
リグ稼働数の増減
リグ稼働数が原油価格の1つのポイントとなっている。
原油価格が上昇すると、石油会社がより多くの掘削と生産を行うので、リグ稼働数は多くなる。
リグ稼働数が多くなれば石油会社の仕事が増え、単価とともに収益と株上がる。
まとめ
- 地面を掘って出てくるモノが原油
- 色々ある原油のうちのひとつが「WTI(West Texas Intermediate)原油」
- 「WTI原油先物価格」は世界中の原油価格に影響を与える指標
- リグは単なる穴掘り機械
- 原油価格が上昇すると、石油会社がより多くの掘削と生産を行うので、リグ稼働数は多くなる
終わり
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