- バーナード・マドフ事件のことを知らない人
- ポンジスキーム(ピラミッドスキーム)について知りたい人
- この事件から得られる教訓を知りたい人
に向けた記事内容になっています。

「必ず儲かる投資」は存在しないと常々書籍などで警鐘が鳴らされています。土偶です。
ポンジスキームをしっかりと理解してないととんでもない詐欺に引っかかってします。
さて、バーナード・マドフ巨額詐欺事件を知っています?この事件の内容をしっかりと理解した上で何が教訓となるか学べればいいと考えています。
バーナード・マドフ巨額詐欺事件の顛末

少なくともおよぶ巨額な資金を集めた世紀の詐欺。
被害に遭ったのは、ハリウッドスターのケヴィン・ベーコン、ジョン・マルコヴィッチや、映画監督のスティーブン・スピルバーグなどの数々の著名人。
大手金融機関も含まれており、日本の銀行や証券会社にまで被害を受けている。
NYの投資家で元NASDAQ会長あるマドフは、30年にもわたって合法的にバーナード・マドフ証券投資会社として投資会社を運営してきた。
副業として、財団や富裕層の金を運用
マドフが契約として約束したことが、市場良し少し高いリターンを毎年出し続けること。
そして、マドフはこの契約をしっかりと守る。
市場がどんなに荒れていても、どんなに好調のときでも、マドフは顧客に対して安定の運用成績を残した。
マドフの運用が評判になる
顧客の数もどんどん多くなり、新規顧客から資金が入る入るので、古参の顧客が現金に換金したいと申し出があってもすぐに対応が可能である。
そしてついに、2008年に新規顧客が付かなくなる。
仕組み
投資収益として投資家に分配する金額を、新しい投資家から集めた元本でまかなうというもので、至ってシンプルな古典的な詐欺である。
マドフとは一体どんな人物だったのだろうか?

ニューヨークのクイーンズ地区出身のユダヤ系アメリカ人。
1960年大学を卒業後、証券投資会社を設立
数十年間もの間、マドフは資金運用能力を持っていると投資家らから信じられ、称賛。
マドフは、ニューヨークに住む多くの富豪・金持たちにとって「マドフは信頼できる投資家」とみなされていた。
あまりにも高利回りでもないが…。
果たしてそのような確実性ある投資運用は現実的なものなのかかどうか、疑念を抱く投資家も存在。
中には厳しく査定を行った結果、マドフの投資会社には透明性が無い、と判断し投資は見送った投資家もいる。
詐欺発覚から逮捕へ
サブプライムローン危機を受けた株価の下落を受けて、複数の投資家から多額の払い戻しを請求された際に、現金が手元に確保できない状態がバレる。
マドフは投資家から集めた資金を市場で運用することなく、既存の顧客に支払う配当に集めた資金をそのまま回していた。(自転車操業)
典型的なポンジスキームを行っていた。
逮捕後のマドフ
100億円以上に上る資産は米国当局に没収。
投資詐欺事件として有罪。
被害者の多くは、
「この事件は、刑事事件、殺人や暴行事件と同じだ。罪のない人を巻き込んで、生活をメチャクチャにしているのだから。それなりの制裁を・・・。私達はすべてを失ったんだ」と訴えた。
2009年6月、米国地方裁判所はマドフに150年の禁固刑の判決を下した。
さらに詳しく事件を知りたい人に向けて
書籍でもバーナード・マドフ巨額詐欺事件の真相はあるのでぜひ興味のある方は、購入してもらいたい。
ポンジスキーム(ピラミッドスキーム)とは

さて先ほどからポンジスキームと言う話をしているわけだが、そもそもポンジスキームって何?っていう人も多くいると思うのでここで一応確認しておく。
このYouTubeが一番分かりやすいかも
簡潔にまとめられた動画であるので、一見の価値はある。
リベ大の学長も投資詐欺について言及
システムはいたって簡単である。
簡単にいうと
Wikipediaより引用すると、
ポンジ・スキームとは、詐欺の一種。
「出資してもらった資金を運用し、その利益を出資者に(配当金などとして)還元する」などと謳っておきながら、謳っていることとは異なって、
実際には資金運用を行わず、後から参加させる別の出資者から新たに集めたお金を(やはり運用せず)以前からの出資者に“配当金”などと偽って渡すことで、
あたかも資金運用が行われ利益が生まれてそれが配当されているかのように装うもののこと。
ポンジスキームによる運用
①出資者から資金を言葉巧みに集める(高利回り、元本保障など)
②金融市場で運用しているように見せかける(実際は何もしない)
③出資者から集めた資金をあたかも利益のように見せかけて、配当を出資者に払う
④高配当という宣伝効果でさらに出資者を募る
⑤実際には自転車操業なので資金が尽き始めた時に、詐欺者は姿をくらます。
何を教訓として考えればいいのか?
詐欺を見分ける為に必要なことはなんだろうか?
ひとつは利回りの相場を知る
かのWバフェットの年平均リターンでも50年間の年間平均リターンが約20%。
S&P500では過去約50年間に年間平均9.9%のリターンである。
バフェットでさえ20%のリターンであるのに安定して20%以上ってもう詐欺じゃない?思わざるを得ない。
何事もその市場の相場というのがあるので、出資する前に以上な高配当、高利回りでないことをしっかりと判断したい。
そしてもうひとつは運用成績が安定しすぎなこと
市場は常に動いている。誰も市場を出し抜くことはできない。
常に安定して好調な運用をしているのも怪しい。
他にも、出資したお金をなかなか換金してくれない、投資内容を秘密にしている、複雑すぎて理解できない、運用情報を開示してくれない、といった特徴は要注意だ。
「絶対に儲かる」はない。
まとめ
- バーナード・マドフ巨額詐欺事件とは、少なくともおよぶ巨額な資金を集めた世紀の詐欺
- 投資収益として投資家に分配する金額を、新しい投資家から集めた元本でまかなうというもの
- NYの投資家で元NASDAQ会長あるマドフは、30年にもわたって合法的にバーナード・マドフ証券投資会社として投資会社を運営
- 利回りの相場を知ること、異常な利回りは怪しい
- 運用成績が安定しすぎなことは怪しい
終わり
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