- LCC格安航空の誕生の元祖を知りたい人
- そもそもハーバート・ケレハーとはどのような人物かを知りたい人
- サウスウエス航空はどのような経営で成功を収めたのか知りたい人
に向けた記事内容ないなっています。

今2021年現在では、新型コロナウイルスが世界的に流行しており、ワクチンの配布の目処が立ち始めている状態であります。土偶です。
ビジネスでの各国の往来は厳しく制限され、観光旅行に関しては壊滅的なダメージを負っています。
さて、サウスウエスト航空の元CEOであるハーバート・ケレハーをご存知でしょうか?
サウスウエスト航空?

今となっては、サウスウエスト航空は、「世界で最も安全な航空会社」の10社のうちの1つに選定されている名航空会社である。
珍しい企業ポリシー
まず取り上げたいものは、企業ポリーシーだ。
「お客様第二主義、従業員第一主義」
全くおかし企業理念を掲げているのではあるが、長年黒字経営を支えた考えである。
ユニーク経営手法
ユニークな経営手法は取られてきた。一部をご紹介しよう。
- 「ファーストクラスがない」
- 「座敷指定がない」
- 「機内食がない」
- 「航空券がない」
- 「VIPラウンジがない」
- 「制服がない」
- 「清掃員がいない」
- 「事故がない 」
徹底的に無駄を排除して、できる限りコストをカットしたこの企業は、顧客へのサービス提供価値すらもカットすることにした。
従業員第一主義
この企業は従業員エンゲージメント(会社への愛着心)の強化に力を注いできた。
その効果が顧客ロイヤリティ向上や顧客離反の低下、売り上げ利益拡大に繋がった。
従業員が企業に愛着を持ち、価値観を共有することによって、企業が成長するための要素が揃ったと言える。
サウスウエスト航空は、経営難の中でも、従業員の解雇をすることがなかった。従業員の中には、企業の誠意に応えようと、自ら 減俸を申し出た者もいた。
減給や解雇は一切行わなかったが、会社の危機を一緒に乗り越えようとするこういった行動を取り続けた。
基本理念
「ざっくばらんに」
「ありのままの自分で」
「仕事を楽しもう」
顧客に満足してもらうための行動を企業は従業員に全て任せるという企業側の意図を表現している。
従業員を大切にする航空会社であるので、この企業のために働きたいと考え始め、それがサウスウエスト航空のエンドユーザーの満足につながっている。
ではサウスウエスト航空のCEOはどんな人物?

従業員を侮辱するようなお客様は自社の飛行機には乗せない。
これはサウスウエスト航空の元CEOであるハーバート・ケレハー氏の言葉である。
航空関係になる前は
1931年ニュージャジー州ハドンハイツに生まれる。
高校卒業後、コネティカット州ウェスリアン大学に進学後、NY大学のロースクールで法律を学ぶ。
1956年に卒業後、ニュージャージー州最高裁判所で事務官として勤務。
1960年、テキサス州サンアントニオで法律事務所を開設。
ここで全く航空企業として関係のない仕事をする。
航空業界に進出
1966年のこと、
テキサス州の銀行家がダラス、ヒューストン、サンアントニオ間の移動が不便だと感じていた。
サンアントニオで小規模で航空会社を経営していたロイン・キングに銀行家は新規で航空会社の設立を持ちかける。
この話に魅力を感じたロリン・キングは、自分の顧問弁護士であるケレハーに参加を呼びかけりる。
紙ナプキンの裏に
ケレハーとキングはさっそく、過剰サービスをそぎ落とした低料金の航空会社(今で言うところのLCC)というビジネスプランを紙ナプキンの裏に書き殴る。
1968年、3都市を結ぶ航空会社の認可は受けれたものの、市場は既に飽和しており参入の余地はなかった。
ライバル企業の参入の差し止め命令を不服として、裁判を起こし、勝訴するも、資金が枯渇。
やっとの思いで創業
1971年6月、ボーイング737型機3機で、3都市を1日18往復する航空会社の誕生であった。
サウスウエストの成功の鍵
サウスウエスト航空は格安サービスに注力し始める。
半額以下の運賃
市場の運賃とは比較にならないほどの格安航空券を市場に提供して、、たちまち大きな反響を得る。
もちろん平日のAMや昼のピーク時の価格は据え置きで、平日夜やピークオフ時の価格を大幅に引き下げたのである。
低運賃で路線拡大にも成功した。
1978年、航空自由化政策となったためテキサス州限定路線から全土に路線を拡大することになった。
ケレハーの経営方針は低価格化

1981年、代表取締役社長兼会長となる。
徹底した無駄削減
サウスウエスト航空で提供されるのはピーナツ(後にスナック類が加わります)とソフトドリンクだけ。
そして従業員が機内食を提案すると、「そんなことをしたら費用を削減してお客が期待する格安運賃を提供できなくなる」と却下。
顧客は求めるのは、低価格の運賃であるとして、機内食で顧客を喜ばすことは不要経費とした。
ドリンクは個別でサービスし注文をとる。
従業員第一主義
朝7時に出社して、ヒマを見つけては現場を回って社員に語りかけ、飛行機の操縦以外は何でも手伝いました。
22,000人の社員のうち、17,000人の顔と名前を覚えていたと言われている。社員の家族が半年前に病気になったことを覚えていて、当の社員が驚いたこともあったという
離職率はわずか7%と業界最低水準。
こんな企業はあまり見たことはない。こんなCEO見たことはない。
まとめ
- サウスウエスト航空は、「世界で最も安全な航空会社」の10社のうちの1つに選定
- 「お客様第二主義、従業員第一主義」
- 顧客に満足してもらうための行動を企業は従業員に全て任せるという企業側の意図
- 離職率はわずか7%と業界最低水準
終わり
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