- イスカンダル計画とは一体何かを知りたい人
- なぜジョホールバルが注目されているのかを知りたい人
- ジョホーバルの現状進展を知りたい人
に向けた記事内容になっています。

イスカンダルって、戦艦ヤマトに登場するやつでしょ?と思っている人も多いと思いますが今回のイスカンダルは違います。土偶です。(イスカンダルは古代マケドニア王国のアレクサンドロス大王を指すアラビア語・ペルシア語表記)
マレーシアのマレー半島の先端の都市、シンガポールとの国境との都市ジョホールバルで2006年から行われてきているイスカンダル計画とは何でしょうか?
ジョホールバルは、1997年サッカー日本代表が初めてワールドカップ出場を決めた「ジョホールバルの歓喜」で知られる。
そもそもイスカンダル計画とは何なのか?
2006年に始まったマレーシアの南部、シンガポールとの国境沿いの都市ジョホールバルの大開発事業のことを指す。

2006年から2025年まで
約10兆円を投資して、人口増加を念頭に置いた大開発を行う。
イスカンダル計画に含まれている地域内で人口を300万人、一人当たりGDP31,100USD、雇用142,8万人にするなどを掲げている。
5地区に区分
イスカンダル地区を5地区に分割して、それぞれの良いところを生かす事業を展開していく。


出典:イスカンダル地域開発庁(IRDA)提供資料
A地区
ジョホールバルの中心。
市内中心を指し、金融・貿易・サービス業に特化した区域と定めている。
ウォール街やシティのような位置付け。
B地区
ヌサジャヤ地区。
海外大学を誘致したり、テーマパーク等のエンタメ施設、医療なども整備。外国移住者も誘致。
「マルボロカレッジ」の初めての海外キャンパスもここに開かれいる。まそたそれ以外の海外大学の進出も進んいる。
C地区
タンジュン・プルバス港周辺エリア。
物流、貿易、エネルギー産業等海運んい関わる貿易に特化したエリアになる。
D地区
パシル・グダン港周辺エリア。
電気・化学・油脂化学製品の製造業、石油備蓄の分野に特化。
E地区
セナイ空港エリア。
ハイテク産業、宇宙関連、商業等に特化したエリアを目指し、深圳やシリコンバレーのような位置付け
9つの促進産業、内5つはコア
- コア産業は以下の5つである。
- 電気、電子(electrical & electronics)
- 石油化学(Petro chemical and Oil & Gas)
- 食料加工(Food & Agroprocessing)
- 物流(Logistics)
- 観光(Tourism)

- 新興の産業としては4つ指定
- 金融・保険・不動産(Finance,Insurance,RealEstate & Business Services)
- クリエイティブ(Creative)
- 医療(Health Services)
- 教育(Education Services)

2020年でのイスカンダル計画は
コロナ騒動の渦中、ショッピングセンターは客がいなさ過ぎで一部閉鎖もあるようだ。
レゴランドもテーマパークとして開園してはいるが、来客数は微々たるもの。
シンガポール間の高速鉄道は暗礁
イスカンダル計画の裏には、マレーシアの首都クアラルンプール間の高速鉄道計画中止も大きな因果を感じさせる。
イスカンダル計画の見通しは
イスカンダルの目玉エリアであるヌサジャヤ地区は、「イスカンダル・プテリ」という名称に変更となり、その中のメディ二特区は経済特区として企業の誘致を進めているが、現状はガラガラ。
出来上がった商業施設に現地人が買い物できるようなスーパーなどが入らず、都市としての生活利便性皆無。
コンドミニアムが乱立し、住宅の供給過剰状態。ジョホールバルの物件の多くが長期間続く空室に悩む。
まとめ
- シンガポールとの国境沿いの都市ジョホールバルの大開発事業
- 約10兆円を投資して、人口増加を念頭に置いた大開発
- イスカンダル地区を5地区に分割して、それぞれの良いところを生かす事業を展開
- 出来上がった商業施設に現地人が買い物できるようなスーパーなどが入らず、都市としての生活利便性皆無
- コンドミニアムが乱立し、住宅の供給過剰状態
終わり
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