- 聞きなれない言葉であるのでここで一つ確認しておきたい人
- 割賦と言われてもパッと答えられない人
- 割賦販売の支払い方法に関して詳しく知りたい人
に向け記事内容になっています。

分割方式での支払いやローンで大きな買い物、またリボ払いでの買い物はしたくない土偶です。
分割、リボ、ボーナス払いなど手数料込みでの翌月以降の支払い条件での買い物は自分の購入能力を超えているのあまりいいことではないと考えています。
以前の記事にも記載しましたが、ローン(借金)をしてまでの買い物は身の丈以上であるので必要はないと考えています。下記にリンクを貼っておきますので合わせてご確認お願いします。
そもそも割賦払いって何?

大枠での考え方は分割払いのことを指し、ボーナス一括払い、ボーナス2回払い、据置払いのことを合わせて言うこともある。
簡単に言うと分割払いとその兄弟たちってイメージである。
割賦販売法では、代金を2ヶ月以上にわたり3回以上の分割払いによる方式で回収する販売、およびクレジットカードによる販売を割賦販売と定義がある。
期間によって名称が変わる
現在は1ヶ月に1回支払う月賦が一般的であるが、毎週1回払う週賦、1年に1回支払う年賦、10日に1回支払う旬賦などがある。
割賦販売の2種類の考え方
割賦販売にはおおよそ2種類の考え方があり、
商品の代金を事前に積み立て、ある程度または全額積み上がって状態で購入商品と代金を交換する方法。
商品を先に購入者に引き渡して、商品代金を分割して支払う方法を指す、こっちの方がより一般的である。
一般的に浸透はしているが故に、売る側が代金の債権を担保にしてクレジット会社に所有権留保を行ったりするため、買う側に不利な条件となることが多々ある。
割賦販売の基本は分割払い(クレジットカード決済が多い)
クレジットカードで支払う場合に、その仕組みをよく理解できていない状態で、「お支払回数は?」と聞かれても一括払いを選択している人は多いと思う。
ここで分割払いをする際に覚えておきたい事項は一点ある。
支払い回数が多くなればなるほど、支払う金利も多くなる。
参考に楽天カードの分割手数料を掲載しておく。

12回払いで年率14.75、分割払い手数料は100円あたり8.16
3回払いで年率12.25、分割払い手数料100円あたり2.04
割賦払いは人にとって良し悪しがある

割賦販売の主な支払い方法として分割販であるので、分割販売のメリット・デメリットについて考えてみる。良し悪しと言っても売主側と買主側での立場では相当の違いが発生する。
買主側でのメリット・デメリットは、
分割販売のメリット
- 毎月の家計の負担が軽減される、家計の計画が立てやすくなる
- 後から分割支払いを選択することが可能である
- 2回払いまでは手数料がかからない
分割販売のデメリット
- 分割払いの利用可能枠は一括払い枠とは別枠で整備されているものがある
- ショッピング上限額=分割上限額ではない
- 分割支払いが済むまでは、クレジットカードショッピング上限額は支払い残債を引いた金額になる
売主側(クレジットカード会社)は分割にしてもらいたい
大手クレジットカード会社の事業としてのフィンテック事業は主な収入源はクレジットカード利用者の分割払いやリボ払い、キャッシングから生まれる利息とアクワイアラーから受け取るインターチェンジフィー(加盟店手数料)である。

そもそも分割・リボの手数料はと加盟店手数料を大きくすることによって、カード会社の売上収益全体の増加につながるのである。
手数料率が一定と規約で定めてある以上、利率は変動できないと仮定した場合、変動できる係数はカード総取扱高である。
カード総取扱高 = カード会員 × 会員あたり年間利用額
カード総取扱高 × 分割リボ利用割合 = 分割リボ手数料収入
カード総取扱高 × 加盟店手数料率 = 加盟店手数料収入
売主(カード会社)は、カード会員を増やすことも重要ではあるが、大掛かりなキャンペーンを定期的に行い会員あたりの年間平均利用金額を伸ばすことに注力している現状である。
割賦販売の歴史を見れば面白い
日本のクレジットの発祥

割賦販売は、明治時代、現在の愛媛県にいた「伊予商人」が起源と言われている。
明治末期から大正にかけては、行商集団を結成し、先発隊が広告宣伝を行い、集会場などで見本を陳列し注文。
その後、商品を配送、集金といった今で言うネット通販に似たビジネスモデルを採用していた。
陶器や漆器は高価なものが多くて、分割払いがこの時に考案された。
割賦は記録に残っているものでは頭金一割の一八ヶ月分割。信用取引なのは今のクレジット方式と大した変わりはない。
この方式は、漆器等以外にも家具衣類貴金属などの多少高価な品々にも応用され始めた。
大阪や東京での月賦販売が開始された。
伊予商人のエピソードを紹介
明治になってからは、伊予商人は船じゃなくて鉄道で移動する。
『先遣隊』の人が集会場で、見本の陶磁器や漆器を並べ、注文を取って、その後、別の人が商品を配達し、代金を回収。
紀伊の漆器って結構高くて、お客さんはすぐにお金を全部払えないという理由からだ。
それで、集金する時に『月賦』にした。
頭金を一割入れて、残りを分割で払うやり方をとった。
漆器だけではなく、呉服、家具、宝石なんかも売っていた。
漆器は祝儀、不祝儀に使うため、何千揃えと必要としたのでまとめて買うと高額になったのだ。
「いつごろ伊予商人は東京に来たんですか」
「大正のはじめのころだよ。東京の貸席を販売会場として、家具や漆器などを売っていたんだ。頭金だけで商品を渡して、後は九カ月払いで集金するやり方が広まったんだ」
「どうして月賦屋が急に増えたのですか」
「ちょうど、第一次世界大戦後の好景気だったんだ。会社から給料をもらって働く人が増えて、分割払いが 流行った。月賦販売はものすごい儲かったんだ。『東京で月賦店を開き、儲かった』っていう噂が今治で流れると、我も我もと、上京する人が出てきた。最初は店員として入り、その後、独立する人が相次いだんだ。俺もその一人だよ」
「なんだか富山の薬売りみたいですね。日本中回って、いろんな家に薬を置いて、しばらくたって、また薬売りがその家に行って、使った薬だけ、お金をもらう商売と似ています」
https://medium.com
まとめ
- 大枠での考え方は分割払いのことを指し、ボーナス一括払い、ボーナス2回払い、据置払いのことを合わせて言う
- 商品を先に購入者に引き渡して、商品代金を分割して支払う方法
- 3回以上に分けて支払うときは手数料が発生する
- 売主(カード会社)は、大掛かりなキャンペーンを定期的に行い会員あたりの年間平均利用金額を伸ばすことに注力
- 割賦は明治時代、現在の愛媛県にいた「伊予商人」が起源
終わり
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