- 働かなくてもお金が懐に入ってくる構図は悪なんだと思っている人
- 資本家は常に労働者から搾取して懐を肥やしていると思い込んでいる人
- そもそもどうすれば資本家の立場になれるのかと考えている人
に向けた記事になっています。ぜひ最後までご覧いただけたら幸いです。

土偶です。
資本家は労働者から労働力を搾取して自分たちの資産を増やし続けるゲームが資本主義社会のルールであることを誰しも忘れている?もしくは理解できていないのではないかと考えてしまうことがよくあります。
さて、資本家は労働者から搾取して暮らしているのでしょうか?
勤め人は「会社」に搾取されている
勤め人のご主人さまは企業であります。
企業さまの言うことにはなんでもYESと回答しないといけません。
四角いモノでも丸いと言わないといけませんw
勤め人の給料の推移を見てみて
1950年から1990年までの40年間は高度成長期のもとインフレで右肩上がりで平均金給与は上昇傾向でありました。
しかしバブル経済が崩壊後の失われた20年?30年?の期間は一向に平均給与は伸びるこはなく、むしろマイナス傾向をつけることもありました。
アベノミクス経済効果もあり近年では若干の微増も記録していますが、コロナウイルスの蔓延に伴う失業や給与カット、ボーナスカットは今後の経済に如実に現れるでしょう。
基本的には下がっている給与でいかにして資本家に搾取されずに、むしろ資本家のいる場所にいけばいいのでしょうか?

自分はこんなに頑張っているのに、生活が苦しい状況は続いていませんか?
たとえ生活にゆとりがないとしても生活が向上している感覚はさほどない感じられていることでしょう。
勤め人を搾取して良い暮らしをしている人たちがいるとういう変な妄想も仕方がありません。
実際に不労所得で暮らしている人はこの世の中に沢山いることに目は背けません。
そもそも論、企業の利益は上がっている?
果たして、勤め人の給与は伸び悩んでいるのだから、そりゃあ企業(ご主人さま)の業績も全然伸びてないんだよなと推測できるでしょうが、実際はそんな甘くないのです。
残念ながら企業の業績はコロナショックを挟んでも軒並み過去最高値を更新している状況であります。

◆企業業績 世界で急回復
・世界1万社超の1-3月期決算を集計
・コロナ直撃の昨年1-3月と比べ、純利益7倍
・コロナ前の19年1-3月も上回る
・米国はGAFAがけん引 大幅な過去最高益も
・金融・エネルギーも回復
・外食・空運など対面サービスに鈍さ
→ 経済再開次第▽日経https://t.co/CYeLnnfner pic.twitter.com/HzMDfQgXZQ
— 後藤達也(日本経済新聞) (@goto_nikkei) May 11, 2021
企業が儲けた利益の行き先は2つ

内部留保か株主に還元のどちらかしか選択しはありません。
内部留保の推移も毎年利益の最高記録を更新と伴い右肩上がりに推移しています。
そして、配当金総額も過去最高水準に達してきています。
結局は勤め人に還元はしないと言う構図はもう決まっているということですね。
資本主義のルールが勤め人の給与形態も定めれれているのです。
企業さまはルール通りに給与が支払われているので、勤め人はルールを破ってまで多くの給与を獲得はできません。
もちろん何度記述している通り、勤め人の給与は「明日も頑張ってねの回復代」だからなのですから。
社会格差は合理的かつ普遍的な原理
21 世紀の資本でピケティが提唱した不等式はあまりにも有名でしょう。
r>g
「r」は資本の収益率、「g」は経済の成長率です。
「r」は常に「g」を上回っていたのが歴史的事実であると説いたのがこの 21 世紀の資本 。
まじめに働くよりも財産を相続する方が遥かに効率がいいことを提唱していると同時に欧州や日本でも格差は絶賛拡大傾向です。
富裕層の資本に高い税金を課す国際的な累進課税を提唱しているが、実現性に疑問視する声も多くあることも現実です。
資本の収益の得られる立場になればいい
簡単な話、資本家の列のなればいいだけの話。
いくら貧乏人の列の中間や前半にいたとしても結果は貧乏人になることに正真正銘向き合う必要があります。

株式市場に参加するには敷居が高くて無理!こわい。
こんな風に思っていませんか?それはただの勉強したくないと言っているだけに過ぎません。

実際に証券口座を開くにあたってはそれほど条件はありません。
国内在住で20歳以上なら基本的に誰も金融資産は持っていいことになっているのです。
それを面倒だからとか、不安だからと言って、開設もせずに「資本家の搾取にはもう耐えれない」と言っているのはおかしいなと感じるわけでして。
価値の提供する側にお金が入る仕組み
勤め人は企業で仕事を日々行って、価値を何らかの形で誰かに提供しているはずですよね?
それが間接的にでも、直接的にしても。
モノ作りにおいても、サービス業においても。
何らかの価値を世の中に提供しているはずです。
穴を掘って、また埋め戻してっていう仕事の人はなかなかいないと思います、もしいたらレア系なのでその存在自体に価値が付きます。
株主の価値提供の構成は?
では株主は価値を提供していないのか?それはNOです。
お金を出資しているので企業の資本に一役買っているという状態になっています。
企業に価値を提供しているので当然配当金を獲得する権利は発生します。
勤め人が仕事をして価値を創造してにも関わらず給料が振り込まれなかったら怒りますよね?
それと同じ考え方で、株主も価値を提供しているわけで、配当は貰って当然であると考えます。
仕事に就くのも自由、株主になるのも自由なので搾取という考え方はあまりにも陳腐であると感じます。
大家は誰から家賃を貰う?

さて、賃貸に住む人は大家さんなり賃貸管理者に家賃を毎月振り込んでいると思います。
この家賃は賃借人の労働から得たお金を大家さんに流れているので搾取だ!と言う声も聞こえていこそうですが、これも価値の交換をしているに過ぎません。
住まう人は全員勤め人?
事実、賃借人は全てが労働者と限りません。
不労所得で生活している人も住んでいますし、商業ビルならば企業が賃貸料金を支払っていることになります。
住まう場所を提供している大家さんは不労所得を手にしていますが、実際のところ住む場所という価値を、そして働く場所という価値を生み出しているのです。
これは先程の株主の考えかたと同様に価値の交換をしているので、当然家賃というお金が発生しても何らおかしなことではありません。
価値を交換してやっとお金になる
繰り返しになりますが、価値は交換することで意味をなします。
交換に値しないモノは価値はありません。
勤め人は自分という労働力という商品しか持っていませんので当然、交換してくれる心優しいご主人さまの元でしか商品の交換をさせてもらえません。
交換の条件を上げるために資格を取り、少しでも自分の労働力という商品に付加価値をつけるようにしますが、結局の所、自分の労働時間単位でしか働くことはできません。
まとめ
・ 自分はこんなに頑張っているのに、生活が苦しい状況
・ 勤め人を搾取して良い暮らしをしている人たちがいるとういう変な妄想
・ 不労所得で暮らしている人はこの世の中に沢山いることに
・ 企業の業績はコロナショックを挟んでも軒並み過去最高値
・ まじめに働くよりも財産を相続する方が遥かに効率がいい
・ お金を出資しているので企業の資本に一役買っている
・ 大家さんは実際のところ住む場所という価値を、そして働く場所という価値を生み出している
おわり
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