- アルトリア・グループとはどんな企業なのかを知りたい人
- これからアルトリア・グループに投資したいけど今後の企業見通しを知りたい人
- 他企業との競合について知りたい人
に向けた記事内容になっています。

アルトリア・グループといえば、フィリップスモリスを取り扱っている企業ってことぐらいしか印象はありませんでした、土偶です。
高配当銘柄という投資家の中では不動の地位を確立しているアルトリア・グループでありますが、実際の業績を簡単ではありますが決算書をもとに見ていこうと思います。
アルトリア・グループ公式HP:https://www.altria.com/
以前に同連続高配当個別米国株の「AT&T」についてまとめた記事を掲載していますので、興味がありましたら合わせてご確認のほどよろしくお願いします。
アルトリア・グループの概要を知る

アルトリア・グループ(Altria Group)の事業は喫煙可能な製品、無煙製品およびワインが含まれる。
本社は米国バージニア州リッチモンドに置く。
旧社名は、フィリップ・モリスで、2003年1月にフィリップ・モリス・カンパニーズからアルトリア・グループへ社名変更。
2007年7月、クラフトフーヅをスピンオフ。
2008年3月、アルトリア・グループの海外たばこ部門としてフィリップ・モリス・インターナショナルをスピンオフ。(海外からの訴訟リスク健康被害等を避けるための対応とされている)
・アメリカ国内販売:アルトリア・グループ(MO)
・米国外向け販売:フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)
マルボロとワインの会社である
フィリップモリスUSAは米国内でタバコと無煙タバコの製造に従事、主要ブランドは「マルボロ」「ラーク」や「バージニアスリム」などを有す。
機械製葉巻やパイプタバコ、「スコール」などのブランド名で無煙タバコの製造に従事。
セント・ミシェル・ワイン・エステイトはワインを製造・販売する。
IQOSのライセンスもある
日本でもシェアを誇るIQOSのアメリカライセンスも持っている。
以下、アルトリア・グループの出す様々な商品である。

米国市場に上場しているタバコメーカーの一つの地位を占めている。
残る2つは、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)とフィリップスモリス(PM)である。
アルトリア・グループの企業の財務状況を知る
タバコ販売数は落ち込む傾向にあるが、売上減を販売価格を上げることで一定の利益をキープできるかが業績に繋がると考える。
FDA(米食品医薬品局)が電子タバコの規制を強化するなどの報道があると株価が大きく影響を受けることになる。
収益のほとんどをタバコの販売であげているわけで、タバコに関する規制や法律が変更になると業績に大きな影響となることは間違いない。
しかし、依然として業績は安定していて、配当利回りは8%を超える。
スピンオフの行く末
フィリップ・モリスのスピンオフは、当時喫煙を巡る訴訟で米国内事業が減速する中、より成長の速い海外事業を切り離す方法として各国から注目された。
2020年第3四半期決算から見えるもの

- 2020年10月30日アルトリア・グループ(MO)決算発表。
- 2020年第3四半期の売上高(Net Revenues)は71億2300万ドル、前年同期比3.9%増加
- 2020年第3四半期の物品税控除後の売上高(Revenues net of excise taxes)は56億7800万ドル、前年同期比4.9%増加
- 2020年第3四半期の1株当たりの調整後利益(Adjusted diluted EPS)は1.19ドル、前年同期とほぼ変わらず
- 2020年第3四半期の純損失(Net earnings(losses))は9億5600万ドルの損失、前年同期比63.3%の改善
タバコ製品の出荷量は前年同期比0.4%の減少

投資先として先行きを考える
海外では健康被害等、タバコによる被害に関する訴訟がつきものである。
アルトリア・グループに投資する際には、タバコ銘柄特有のリスクは避けては通れない。
実質的に米国市場を独占はもとより、加熱式たばこの米国内販売認可も後押しとなっている。
売上高はほぼ横ばい、微増。営業CFが大きくプラスで投資CFはマイナスである。
アメリカの喫煙率は年々低下
「米国の喫煙率、13.9%と過去最低に 報告書」といった記事も散開している。

シーゲル銘柄としても有名
シーゲル銘柄としても、アルトリアグループ(MO)は有名。
下落局面に再投資を通じて保有株を積みます配当の働きを、わたしは「下落相場の安全装置プロテクター」と呼んでいる。
しかも、買い増した株式は、相場がいったん回復すれば、下落に対するクッションどころではない役割を果たす。保有株数が増すほど、将来のリターンが加速するからだ。
つまり、配当再投資は、下落局面でプロテクターとなり、株価がいったん上昇に転じれば「リターンの加速装置(アクセル)」となる。
引用:株式投資の未来 ジェレミー・シーゲル
まとめ
- アルトリア・グループ(Altria Group)の事業は喫煙可能な製品、無煙製品およびワインが含まれる
- 米国外向け販売はフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)
- 売上減を販売価格を上げることで一定の利益をキープできるかが業績に繋がる
- 2020年第3四半期の1株当たりの調整後利EPS)は1.19ドル、前年同期とほぼ変わらず
- 2020年第3四半期の純損失は9億5600万ドルの損失、前年同期比63.3%の改善
- 売上高はほぼ横ばい、微増。営業CFが大きくプラスで投資CFはマイナス
終わり
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